資格の勉強が続かないのには理由があった!取得率アップするには?
「資格の勉強が続かない」このようなお悩みを抱えていませんか。勉強が続かない理由と解決方法について解説します。
こんな人におすすめ
・資格を取得したいけれど何から始めたら良いかわからない人
・資格の勉強を始めたが途中で挫折しかけている人
この記事を書いた人
・元国公立大学教育学部生
・1年間の家庭教師経験があり(5名の生徒さんを担当)
社会人になっても勉強を続けたい人のために本記事をご用意しました。
資格を取得したい人の心理
いまあなたはこんな風に思っていませんか
・頑張れば取れると思っている
・資格を持てばかっこいいと思っている
・周りから尊敬されたい
なぜ資格を取得したいと思いはじめたのでしょうか
以下のような理由からではないでしょうか
・親に言われたから
・ブログで書いてあったから
・新しいことにチャレンジしたいと思ったから
資格の勉強を始める人が陥る落とし穴
外発的動機によるものは続かない
親に「資格を持っていれば将来職に困ることがない」と言われた。もしくは、ブロガーが時間のある大学生のうちに資格を取っておこうと言っていた。その気になって資格勉強を始めただけの人は後々続きません。もちろん行動力、やる気という面においては評価されます。しかし、あなたの目標としているのは資格の「取得」ですよね。ここに焦点を置いた場合、違うアプローチが必要になります。
なぜ資格の勉強は難しいのか
独学の場合、勉強する動機づけがないからです。
・教師による面白さを引き出した授業内容や、テキストの工夫がない中で戦わないといけない
・1人で取り組むのでライバルが見つけづらい
ここで、勉強が継続できる秘訣を探るため、筆者の過去を例に考えてみます。
なぜ国公立大学に合格できたのか
国公立大学の多くは、マーク式のセンター試験に加え、記述式の2次試験が課されます。現在、2段階に分かれた試験に臨まれている方も多いのではないでしょうか。この高いハードルを乗り越えられた理由はいったい何なのか。ここに資格取得につながる大きな秘訣が隠されているといってよいでしょう。合格できた理由は主に次の2点です。
・明確な目標:お金をかけず(塾に通わず)に国公立大学入学という明確な目標があった
・必要性:自分にとってはその目標達成がどうしても必要だった
小手先のテクニックだけではいけない
しばしば勉強のテクニックについて書かれた記事を見かけます。例えば、
・夜には暗記がよい朝は考える問題がよい
・カフェインを摂取したほうがはかどる
これらは確かに有意義なアドバイスであると考えます。脳の仕組みから導きだされた答えでしょう。
しかし、これらはあくまでワンポイントアドバイスにすぎません。明確な目標と、必要性に迫られた際に力は発揮できるものです。
資格を取ったら給与がアップするが・・・
例えば給与が20万円だとします。資格を取れば会社から10000円支給されるとするとします。年間で言うと12万ですよね。大きな額です。しかし、1か月単位で見ると20万円が21万円になっただけとも考えられます。1.05倍でしょうか。1万円でできることは本当はたくさんあるはずですが、いまいちピンとこないですよね。消費するのは簡単だからです。資格の勉強には何か月もかかるものが多いです。コスパが悪いように感じるのですよね。資格手当もモチベーションの1つにはなりますが、それだけでは到底続けられるものではありません。
大学生の時の失敗談
環境も変わり新しいことに挑戦したい気持ちが高まっていた私は「資格をたくさん取るぞ」と燃えていました。あの資格も役に立つのか、この資格も役に立つのかと思い律儀にメモを取っていました。「FP2級」「簿記2級」「秘書検定2級」と当時の手帳にははっきりと記録が残っています。しかし、現在それらの資格で持っているものは1つもありません。計画倒れになったわけです。
明確な目標と必要性を合わせもとう
・転職活動を通じて資格を取得する目的が明確になった
社会人になってからとった資格としてIT系のITパスポートとパソコンスキルであるMOS Excel 2019があります。私は契約社員として飲食店で半年間働きましたが、そのほかの業界については未経験でした。未経験からの転職には大きな壁がありました。IT業界、事務系の面接を受けましたが、その経験を経て自分にとっての資格の必要性に気づいたのです。受けられる業界の幅を広げることは死活問題でした。業界を広げることこそが、今後仕事に就くうえで重要な事でした。
・取得に必要な学習時間が少なく、比較的簡単な資格に臨んだ
必要な勉強時間は100~150時間と出てきました。実際70時間ほどで取得できたので、少し早かったですが、目安にはなったと思います。自分に合ったレベルの難易度のものに挑戦したのが良かったです。
資格「取得」に重点を置いた勉強でやるべきこと
・学習におよそ何時間かかるのか調べる。
全体像を把握する必要があります。「(資格名) 学習時間」で調べれば出てきます。
・まずは学習時間の少ないものから取り組む。
・資格を取得する目的を内発的なもので明確にすること。
以上のことに取り組んでみてください。ITパスポート取得後、MOS Excel 2019 Associateにも合格できました!
具体的な勉強方法
明確な目標と必要性をもつことの大切さは分かりました。「それをもったとして、どのように勉強を進めていけばよいのか」という質問にお答えします。
筆者は転職活動の結果、最終的には施工管理という職に就き、現在2級施工管理技術検定の勉強をしています。これをもとに勉強法をお伝えしたいと思います。
1 問題の傾向をつかむ
過去6年分の問題があったとします。1年分が50問から構成されているとします。1年分を1~50のように解くのではなく、第1問を過去6年分みて、どのような内容が問われているのかを把握します。小見出しをつけて問題を整理するとよいでしょう。これを第2問、第3問と繰り返していきます。
2 問題を解く
テキストから読んでもいいですが、問題に出ないところまで覚えていくのは大変です。
「学校の勉強ではテキストから読んだ」という方も多いでしょう。よく思い出してください。その時は「ここテストに出るから」と教師が解説してくれました。独学の場合は「どこがどんな形でテストに出るのか」ということを自分で見つけ出さなくてはなりません。「何を聞かれているのか」これを明確にするところから始まります。
また学校の授業では解説があったため、ストーリーとして内容を理解することができました。独学では要所を捉え、ストーリーを自分の頭で組み立てる必要があります。
3 テキストを読む
「聞かれていること」に対して、答えとなる根拠を探していきます。テキストは読むよりも「探す」ものと捉えてください。
4 問題の解説を読む
中にはテキストには書かれておらず、解説にだけ載っている場合もあるでしょう。マーカーなどをしておくとお勧めです。
5 テキストと問題の解説で重要なところをメモする
解答の根拠となるところは探すだけではなく、メモを取っておきましょう。よくテキストを読んでまとめる人がいますが、根拠となるところを残しておくことが肝心です。
まとめ
今回は「資格の勉強が続かない理由とその解決法」について解説しました。
・明確な目標と必要性を合わせもつ。
・学習におよそ何時間かかるのか調べる。
・まずは学習時間の少ないものから取り組む。
そして適切な勉強法ですね。
これで問題なく資格の勉強を続けることができますね。
みなさんの資格取得を願っています。